ルンバは踊れるけど、チャチャチャは間に合わないや・・
どういう事?
ステップした足に体重を送ってちゃんと立ちたいんだけどね。
ちゃんとしようとすると次のステップに遅れちゃうの。
ちゃんと乗った立ち姿が無いまま 次のステップに行っちゃうんだね。
ルンバを早くする!?
チャチャチャってリーダーとパートナーの立ち位置や、ステップの関係性はルンバと似ていますね。
結局ルンバよりは足数多くして、速いダンスをするんでしょ。
いや、ルンバをベースに考えてるんだろうけど、
違うから!
そう、プロの先生も含めて、多くの人の誤りとは このこと。
チャチャチャをベースにルンバを考えるべきなんです。
ラテンダンスはリズムダンス!
拍子を取る音の間に、裏の音やその間の音など、いろいろな楽器を使って賑やかに、とめどなくメロディを彩るリズム音を加えて気持ちを高揚させる音楽。
そんなラテンミュージックに乗せられて踊り始めたのがラテンダンス。
マンボやサルサのように向かいあって楽しむスタイルがだんだんできて来たのではないでしょうか。
社交ダンスにラテンダンスはなんで取り入れられたのか
いかにも社交ダンス的なホールドを組んで踊っていた西欧の人々が、なぜラテンダンスを取り入れたんでしょうか?
それは異文化への憧れのはず。
ラテンアメリカで踊る人々を目にした時、そのラテンアクションの魅力「色気」に理屈抜きに惹かれたのではないかと思うのです。
私がそうでした。大学生で社交ダンスを学び、その学連時代、先輩達の魅力は理屈抜きでした。
そして独特の裏のリズムやさらに細かなタイミングでリズムを刻むそのラテン音楽はきっと高揚感をもたらすものだったと想像できます。
種目によって、見せ方の起源が結構違う。
ラテンダンスは相手に向かって色気を見せつける、仕掛ける踊りだと思っています。
ステップを踏みつけるたびに腰が人にそのラインの変化を見せつけます。
マンボもサルサも、そしてチャチャチャもその速いテンポのステップでリズミカルな腰の動きが起こるものです。踏みつけていくステップなのです。
そしてルンバだけは、そのリズムテンポが他に比べて遅く、だからこそ、腰の揺れの遅さが魅力です。
社交ダンスとしてルンバが取り入れられた時、何が起きたのか。
ステップ自体をゆっくり踏んでも間に合うからこそ、ステップを踏むその前に膝を伸ばして脚のラインを見せるようになったのです。
本来踏み付けによって腰が動きます。
ルンバのリズムテンポは、踏みつけてそこに立つよりも、まず乗り切ってしまう前に、伸ばした足を置くことをステップとして、少しだけ時間をかけて腰が揺れるように到着する立ち方をできる、特殊なテンポなのです。
私に言わせればルンバは特殊です。ラテンダンスの中で。
と言うことは、
リズムの特徴から定義されるべきラテンダンスの中でルンバは決してベースではない!
ラテンの基礎はルンバではないのか?
でもみんな最初にルンバから習うでしょ?
みんな ゆっくりなテンポの種目は真似しやすいからね。
ゆっくりな動きの方がしやすいから、ルンバのステップから覚えてもらうことが多いですね。
私が学生の頃も最初のラテン種目はルンバでした。
コレが後々問題になってくるんだよねぇ。
どうして?
ルンバが特殊だったのも知らずに、ルンバのアクションで速いテンポをこなそうとするんだから・・・
学生の頃に先輩に習ったまま、プロになっても長いことルンバよりも早く乗り切るのがチャチャチャ、という意識で頑張りました。
成績も取れて、世界の3大大会のロンドンインターナショナルでも日本の諸先輩を抑えて毎年必ずロイヤルアルバートホールへの予選は突破して自信もつけ、日本でもファイナリストになり。
それでもチャチャチャの違和感は持っていました。
長い年月にわたり、年に3回の短期留学と競技会挑戦を繰り返し、多くのトップコーチャーのレッスンを受け続けて、いつしか気がつく時がきたのです。
あれ、チャチャのフットワークはマンボやサルサのように踏みつけたら苦もなく立てるじゃん!
コレ、ルンバと違う使い方でいいんだ!
コーチャーも良くなったと言う!
立てるし、リズムもアクションとして見える!
あ、ルンバもすごく楽に感じる!
そう、踏みつけるチャチャチャなどのリズムの速いダンスを踊るテクニックがあってこそ、発展系としてムードやドラマ性を表現できるルンバがあるのです。
子供のうちにダンスを始めたなら最初は・・・
欧米の子供達が最初にルンバから習うことはないんです。
チャチャチャや、ジャイヴのリズム系からです。
大人は理論立てて習いたいので、考えながら納得して踊れるようにルンバからが都合良いのです。
しかし、ラテンダンスの基礎全てをルンバに求めるのは大きな遠回りになります。
私の体験上、間違いありません。
チャチャチャのコツは・・・?
まずルンバから離れて、ステップの際に足首、膝、足の付け根の関節の可動域をいっぱい使って踏み付けながらそのステップによって立つことです。送ろうとか余計な力を入れるより、そこに立つ事。
アンドのカウントでアクションすることで足を振り出し始めるのはルンバと同じで良いでしょう。
とにかく、くれぐれもルンバを「より速く」して乗る、といった発想から抜けなくてはダメです。
別物なので。
具体的にアクションが見たい方は、
学連2年生の弟子達に向けたチャチャチャの前後ロックなどのレクチャー動画があります。
YouTubeの私のチャンネルで見れます。 参考にしてください。
チャンネル登録もよろしくお願いします。(^^)