踊り始める前の準備ってどう?

ダンスの前 中村俊彦

こんにちは、ダンスのレベルアップを願う皆さんに情報提供したいトシヒコです!

寒い季節になって来ると腰を痛めたという話を聞くことが度々あります

まず怪我をしない、健康を維持する。ダンスの技術向上の面でも当たり前の土台ですし、そういう意味でも身体を鍛えて身体能力を向上させていくことは大切ですね。

故障しない為に

ラー君

怪我しちゃいけないから、ストレッチで関節の可動域を広げて負荷を減らさなきゃね。
それに筋力も必要だよね。怪我しそうな部位の筋力を高められればサポートできるもんね。

テンちゃん

うん。でもこういうのって日頃の努力で培うものだし、一朝一夕では無理ね〜。

トシヒコ

そうそう。
だから自分の場合は現役の頃からダンスの事前は
ちゃんとしたストレッチってまずしてないね。

ラー君

えっ!

トシヒコ

男性のステップだと開脚とかもあまり無いからね。
体側を伸ばしたり、ふくらはぎ伸ばすとか程度だけで問題無かったよ。

テンちゃん

トップ選手がそんな適当っぽい感じで・・・そうなんだぁ。

準備として念入りなストレッチが必要な振り付けを踊るという場合もあるはずですが、「念入りな」の度合いとストレッチ自体の準備としてのウォームアップがあるか無いかは大きな問題になります。

一般的な通説かと思いますが、運動の前に大切なのはウォームアップです。

リアルダンサーの準備に対するこだわりは

ラー君

競技会やレッスンの時に本気モードで踊る場合の準備は?

テンちゃん

ストレッチじゃないならどんな事をするの?

トシヒコ

腿を上げてその場で走る動作をしたり、ジャンプして心拍数を上げるんだよ。いっぱいね。
あとオンラインレッスンでよくしているんだけど、体幹も使いながら腕も何回か前後にブンブン回したりするナカムランストレッチも良いよ。
そういう動きで体の各部分の筋繊維に血流が行き渡るようにします。
その上で可動域を確認する程度のちょっとしたストレッチだね。

つまり いわゆる念入りなストレッチをしない。

以前に朝のレッスン前にストレッチをしっかりしている最中に筋を痛めてしまった選手を見ました。

しっかりした準備は精神的に安定をくれますが、まず可動域を充分に広げきることが準備だ、必ず必要だ、と考えるのは危険な気がします。

テンポも早くないルンバなどのベーシックから踊る場合などには、ことさら準備らしいことをせずとも、歩く動作の延長となる程度の運動をイメージして、靴を履いてすぐに始めてしまっても別に問題は無く、むしろ自然と心拍数を上げていく良い方法、順番だと思います。

この動き始めの運動を、特に負荷のかかり過ぎない自然な運動と感じられるかどうかを、私は大切にします。

自然とは自分に無理をかけないという意味では安らぎにも似た感覚を伴ったものです。

能動的な動作はより積極性を持つもので、大なり小なり体に負荷をかけてきます。

無理をかけない範囲で、まず動き始める。安らぎにも似た精神状態でのスタート

そこから適度に体が温まり心拍数が上がってきた後で、動き易くなってくるといった心地よさを感じられると、安心感からワクワクして来るのです。

この安心感を伴った踊り心から始まるパフォーマンスが、次の段階への可能性を広げてくれそうな気がしませんか?

このワクワクした踊り心は激しくダンスをスタートできる感覚へ、そして良いパフォーマンスへとつながります。

この頃には怪我のリスクが格段に下がっているわけで、ここからの思いっきりのダンスは体の鍛錬にも直結しますね。

筋繊維に負荷のかかる運動は結果的に日々筋力を高めたり維持ができますから、怪我の予防に欠かせません。

そして当然もう一つ怪我の予防として大切なのは、骨格的な面で柔軟性を高めることです。

まさにダンスなどの激しい運動の後こそ、ストレッチは有効なようです。

可動域を広げる事は怪我を防ぐ以上にダンスの可能性も広げますから有用です。

という事で、体の温まった後にするストレッチは大いに結構、怪我をしないという意味合いでの準備のストレッチは適当に、が私の主義です。

自分なりのパターンを

テンちゃん

でも充分にストレッチしてからの練習開始でないと心配だなぁ

ラー君

人によって違うの?

トシヒコ

そうだね。
大事なのは体があったまる前には無理しない事と
準備としての安心感を持って本格的な動作に入る事だよ。

やはり練習の経験を積む中で、自分の練習パターン、順番のようなものができてくる方が多いと思いますが、寒い時期には過度な負荷に対して油断せずに、より安心感を持ってトレーニングできるようにパターンの見直しも良いかと思います。

その日によって身体の調子は違うもの。

どんな時でも怪我は防いで、身体能力を生かした良いパフォーマンスやトレーニングをしていきましょう!